
油圧式削蹄枠
単独保定・簡易枠・油圧枠で多頭作業

一頭から削蹄
一頭の疼痛まで丁寧に対応

農家さんを徹底サポート
牛の健康状態をチェック

お電話でのご相談
常に寄り添いながら不安を解消
山川のこだわり

徹底消毒
基本を大切に
目に見えにくい部分ですが、スムーズな作業と、牛達や関わる人の健康のため使用した機材や道具類は全て消毒。

学校説明会や技術講習
専門知識をご提供
房州削蹄所では牛や削蹄に関する知識をお伝えしてゆく。農業大学校での説明会、または削蹄師を目指す人に技術講習などを行っています。

削蹄師の仕事
『牛削蹄師』と呼ばれる珍しい職業。酪農家や肉牛農家などを訪問しそこにいる牛達の蹄の手入れをする仕事です。そもそも『牛ってツメ切るの?』と思われそうですが、牛のツメはわれわれ人間で言うと『靴』に当たり、牛達は普段コンクリートの上やゴムマットの上、放牧場など様々な所を歩いたり寝たり立っています。そのため飼育されている環境に合わせてできるだけ適正な『牛の靴』を作る必要があります。我々の仕事で1番注意しなければいけないのは切りすぎてしまうことです。生き物すべての爪は皮膚の延長なので、切りすぎると出血したり痛みを伴います。我々人間が足の裏に靴擦れやマメができるとすごく痛いですよね。牛達は硬くなった皮膚の『蹄』を使って歩行するので色々と気を遣いが必要となります。

牛の専門家であるが故に
極論かもしれませんが「牛の気持ちは分かりません」これに限っては永遠のテーマなのかもしれませんし、分からないからこそ私達はずっと学び続けるのです。場合によっては、牛を観察してみて今爪を切らない方が良いと判断する事もあり、それには理由が存在します。理由をご説明し、農家さんと知識や情報を共有し、今後に役立てていきます。技術あってこその世界ですが、カルテ等の情報だけでなく、今後、牛が良い健康状態を保つために必要な知識やプランのご提案等、臨機応変に対応していく事が大切なので観察力も必要な仕事です。

定期的に牛の体調をチェック
仕事は爪を切る時だけでなく、定期的に体調チェックを行い、心配な牛は記憶しておく必要があります。時には普段の牧場の様子も伺う必要があり、一頭一頭の状態を知り次回の仕事に生かしていく…。削蹄師である以上、牛の健康状態、骨、内臓器官の構造等の知識は、削蹄をやる上で本当に必要です。削蹄師がそれらを学び、追求し可能な限り農家さんに伝えていくことが重要だという考えて行きつき ました。充実した時間、交流が生まれ、時には和んだ会話も交えつつ、仕事に取り組んでいきます。

働きやすい空気感
僕が仕事する現場内では、同業、農家の方、いわゆる同士の方々と共に良い空気感を作り上げていると思います。コミュニケーションも含め、互いにパフォーマンスを発揮しやすい環境で仕事ができる事。現場で誰かと関わる上で、やはり相手に気持ちよく仕事してほしいと思います。技術は長年の経験で身に付きますが、このような気持ち的な部分も大切なのではないでしょうか?
地域問わず広がる可能性
削蹄調査依頼
房州削蹄所では調査や研修等にご協力致します。
2020年11月、日本装削蹄協会より「削蹄の調査依頼」がありました。調査員は同協会の大沼先生で、調査は全国規模で行われました。千葉県内では唯一、当事業所が調査協力することになり、無作為に6頭を選定し前肢と後肢の1本ずつが対象です。調査項目は10項目ほどあり各部位の長さや幅や厚み等ノギスを使って測定。このような測定調査が行われるのは私が知っている限り、これが初めてです。昨今の乳牛の変化は著しく、使用形態、能力、体格、環境などこの10年で大きく変わったこと。僕も日々勉強を重ねていますが、他の技術者の方がどのようなフットケアをされているのか個人的に大きく興味があります。この調査が乳牛に幸せな時間を過ごしてもらうことの一助になればと思い協力させていただきました。

乳製品の一例
製品化される喜びを実感、人と共有できる事が多くあります。
南房総市富山地区の近藤牧場様で放牧牛の削蹄。こちらの牧場では放牧をした牛の新鮮な牛乳からチーズなどの乳製品を中心に自家プラントでひとつひとつ丁寧に手作りされています。
